走れ!演劇クラブ2010
アハハッ。剃刀はただの足止めなのよぉ~。
タンタタン
ターミネーターのテーマを彷彿とさせる弥宵のモデルガンの発砲音。そのBB弾は3人を的確に狙う。
そ~し~て~、稲妻キーック!
「杏香様、万歳!!!」
!!!
んぁっ!何!?何今のスゴい風は!
ベゴッボテチンスパカン
「この三好清蕗、杏香様に仇なす不届き者には裁きを鉄槌を下そうぞ!」
あぁセロか。いたねぇ。
「清蕗様~。今回の抗争は静観するんじゃなかったんですか~?」
「何を言うか。我々の使命は杏香様に仇なす者を排除することだろうに。杏香様。この三好清蕗、杏香様から頂いたこの薔薇にかけて杏香様に仇なすあの不届き者共をを打ち負かしてご覧に入れましょう。」
さっすが私。なんて頼もしい従者がいるんだろう。なんて思うけどあそこまで暑苦しいとちょっと困るのが実情。
「我が名は三好清蕗。藤林杏香様が騎士なり!杏香様に仇なす者を断つべく参上した。」
戦いの前に自分の正当性をアピールする演説は変に格式あるよね。でもその中で命かけろって言われたらゴメンって言っちゃうよね。
「いざ尋常に勝負!!」
ゴキっ
「だっ誰だ後ろからやった卑怯者は!」
「俺だよ俺。」
あぁやっぱりタピオカなんだ。
「ぐっ・・・貴様、貴様には騎士道精神はないのか!!」
ひゅっガクッ
膝カックン!?織田信市かっ!更に豊臣秀長に蹴倒され3人から袋叩きに合うセロ。
「ぐっ・・・卑怯な。」
「何が卑怯ズラ。勝ちゃぁそれでO.K.オッケーズラ。」
「俺様に騎士道はないねぇ。あんのは俺様がこの学校一イケメンって自信だけさね。」
かぁ~っ何こいつらの卑怯っぷりは。出ようか。いや、そしたらセロの誇りに傷をつけちゃうし。セロは私を慕ってるんだ。私がそんなセロの誇りを汚しちゃいけないか。でも・・・。
「おのれ・・・。・・・!?バ、バラが・・・杏香様から頂いた薔薇が折れたっ!!!」
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