魂歌
「…ってか、転校生??」
「うん☆今日来るんだって♪女の子ぉ☆」
「へぇ」
期待を破られたのか、優は不満げな顔で聞いてきた。
「あれ?興味ないの?」
「あぁー… あんまり」
「ふーん…まぁ司は女とかどうでもいいみたいな感じだからなっ」
まぁ、別にそんな事は決してないのだが。
何か誤解されている…。
「おぉう!噂すればなんか人だかり出来てるねぇ~転校生ちゃんかなあぁ??」
校門を通り、玄関の少し前の辺りに人がわらわらと集まっている。その人だかりの声を聞くと、やはり転校生がいる様だった。
「うっひょぉおおぉおお!!!!つーたんつーたん!!!!見た!?見えた!!??しゅっげぇええええかぁあああああああえぇぇっぇぇぇぇえええ!!!!!!!!!」
耳元で愛が当然叫んだ。
「うるっせぇえぇぇ!!!!!!」
言い返しているまに、
「うひょっー、あ、行っちゃったあぁ」
見逃したようだ。
「大丈夫大丈夫、同じ学年らしいから、また見れるよ」
「あ、そうなんか」
「うへぇー、そうなんだぁ、なんか中学生みたいだったぁ☆」