君は嘘つき
「一昨日…痴漢に会ってるの助けて…そんとき…お礼を言ってくれた顔に一目ぼれした…」
「キャー運命っぽい!!」
いいじゃん!
助けてくれたなんて!
好感度上がってるよ!
その時点で!!!
「でも名前が分からないって事はそれっきりなんだろ?」
「うっ……まあな…でも朝一緒の電車だから!」
「じゃあチャンスだよ♪」
「でもどうやって名前聞くんだよ?」
「えっと………」
「はーーーー駄目じゃん」
「うっ……!」
「和也君!!言い過ぎ!」
結局この話は終わってしまった。
放課になり帰る生徒もいれば在校してる生徒もいる。
私は何となく帰りたい気分………
鞄に物を詰めて帰ろうとした時秀のメールを思い出した。
秀からのメールは
【放課一緒に帰ろう♪】
だった…
まあ帰る位ならいっか♪