大好きなんです。
『気づいてたやろって…
そんなんじゃないけど…

気持ちは…嬉しい。です。』


「じゃあ一緒にいたい。これからも、ずっと。」

『…』


少し無言が続いた。たいちゃんはきっとあたしの答えを待ってる。

たいちゃんの顔を見たり
下を見たり…
何回か繰り返した後やっと言葉が出てきた。



『たいちゃん…
あたしね、高校入ってからずっとずっと好きだった人がいるんだ。』

「うん。知ってる。」

『うん、でね??その人の事…
ん??…知ってる!?え!?知ってたの!?なんで!?』


「大和ってやつやろ??
見た事はないけどツレに聞いた。めぐがそいつに惚れてて片想いしてるって。お前の学校で結構な噂らしいやん。」

まぁ確かに…
軽く100回は好きって伝えてそのたんび断られたし…
噂にもなるかもしれない…

『そっ…か…。
うん。じゃあ話しは早い。
あたしずっと大和くんが好きで忘れるために何人か付き合った人もいる。
でもそのたんびに結局は大和くんが好きってなって別れた。』


「…で??俺もそうなるって言いたいの??」

あたしは首をふる。

「じゃあ何??」

『あたしの中で大和くんの存在は消えてない。なんだけど…』

「なんだけど??」

『…ドキドキしたり好きだーって思ったりそんな風に大和くんを見る事が減ったの。…たいちゃんと出会ってから。』

あたしはドキドキしながら下を向いてた。



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