大好きなんです。
「…嫌いになったんなら今電話なんてしてない。…会いたいなんて言わないよ。」

『そっか。それがわかっただけでもいい。充分。』


「バレンタイン過ぎた頃から、ホントに離れる実感がわいてきた。
そしたら、離れた方がいいって思った。」

『うん。』

「しばらく俺は簡単に帰ってこれないし、連絡もとれないかもしれない、そんな俺と…ただ彼女って言葉だけでおまえの事しばりたくなかった。」


気づいたら涙がこぼれおちてた。

あたしたちの別れはたいちゃんの最後の優しさだったんだね…??


『…っ、うん。』

「…泣くなや」

『…っ泣いてない!!』


「おまえにはいつまでも自由に笑って天真爛漫、幸せでいてほしい。」


『元気だけが取り柄だからね!大丈夫だよ。
でもさ…俺が幸せにしてやるよとか言ってくれないの…??』

「…自信がない。俺ホントに連絡もしてやれなくなると思うから。」

『…冗談だよ!!ありがとうたいちゃん話してくれて。』



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