大好きなんです。
俺はすぐ電話に出た。


「もしもし」


「もしもしちゃうわボケ!!」


「何怒ってんの井原〜」


「そら怒りますがな!!
森田くん、めぐの事ふったってホンマなん!?」


「…今一緒ちゃうの??ご飯行くー言うてメール来とったで。」


「もうバイバイしたわ!!」


「…ホンマやで。」


「なんでなん??」


「聞かへんかった??」


「だからそれはホンマなん??ホンマは他に女いてんちゃう??」


「ホンマやで。浮いた話なんもないわ 笑」


「せやったらとりあえず付き合ってみたらええやんか…なんであかんのよ。
…めぐ笑ってたけど、ホンマはツラいんやで。
いつもの心底腹から笑う感じちゃうもん!!」



「俺、そういうとりあえず付き合うのはできひんよ。
てかそもそも元カレ忘れられへんのちゃうの??」


「あんたの事好きになったイコール忘れられたって事やん。」


「そうなん??…」


それからしばらく電話で話して、電車来るから言うて電話を切った。



とりあえず付き合うなんてできひん。
めぐちゃんにそんな事したら申し訳ない…
一途な子や思うから。


俺はめぐちゃんが好きかどうか考えようともしなかった。
というよりも、ふってしまった手前、考えてはいけない気がしてた。
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