大好きなんです。

※恭平side※

『無神経にも程がある!
きょうちゃんはもう忘れたかもしれないけどあたし好きな人いるの!今日も今も目の前にいるの!
あたし、そんな軽い女じゃない』


俺はその場に呆然と立ち尽くしてしまった。


めぐちゃんが泣いてた…
俺、無神経やったんか?
別にめぐちゃんの事を軽い女やなんて思ってない。
むしろめぐちゃん一途や思ってるし。

でもめぐちゃんのクリスマスを一緒に過ごす相手が
少し気になってたから、ハッキリと聞いただけ…
なんで気になったかはわからんけど軽い気持ちで聞いた。


めぐちゃんが怒って帰って行くのに、俺はそれ以上追いかけられなかった。


けっこう頑固な子やって思った一面やった。
やっぱり女って怒ると怖いわ…


いつも笑ってるめぐちゃん。
なのに今日は怒って、泣いて…

初めての顔見てもたなぁ〜…って帰り道、なんだか沈んだ気持ちになってしまった。


いつもはバイバイした後、
めぐちゃんの笑顔思い出すとなんか元気出るような気がしてたから。

今日はどんなに頑張っても
めぐちゃんの泣き顔しか
思い出せなかった。
< 80 / 110 >

この作品をシェア

pagetop