大好きなんです。

声がする方に目をやると
そこには翔くんと…
きょうちゃんがいた。


一瞬で心臓がドキッッて跳ねた。


「あー!翔くんと森田くんやん!偶然やなぁ〜」

その瞬間、わかがあたしの手を握ってくれた。

「井原今日バイトないの?」



きょうちゃんの声…
今日初めて聞いた。
うぅー…
なんでこんなに
ドキドキするんだろう…

理由もわからず
泣きそうになった。

「休みやで〜」

「なぁ〜一緒せーへん?
4人で飲もう〜」

翔くんがちょっとハイな
感じに聞いてくる。

いつもなら絶対この状況…
嬉しいのに…
幸せなはずなのに…

喜べない。
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