愛してジュリエット!


「……っで、幸夫何役さ」



「…お前、後でぶったたくからな。」


後ろで駿の声が聞こえるが俺はまったく無視した。



なんせバナナまみれだ。





「…ジュリエットの婚約者役。…………お前のライバルだな」


と憎たらしい笑顔を見せた。



「……っ婚約者!?。」


結婚を約束した者達。

つまり婚約者………。


「……そういえば台本読んだのか…?……宿題出したよな?。」



……実は、俺が練習してた所は、ジュリエットとの絡み中心。


全部読んでないって言ったら………殺られる。




「……美於。」


何か察したのか幸夫はただ俺を見つめた。





「はいっ!シュンシュンおーわりっ。………次。」



俺はホッと胸を撫で下ろす。ナイスタイミングだよ、あっちゃん!
< 59 / 105 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop