愛してジュリエット!
「……っで、幸夫何役さ」
「…お前、後でぶったたくからな。」
後ろで駿の声が聞こえるが俺はまったく無視した。
なんせバナナまみれだ。
「…ジュリエットの婚約者役。…………お前のライバルだな」
と憎たらしい笑顔を見せた。
「……っ婚約者!?。」
結婚を約束した者達。
つまり婚約者………。
「……そういえば台本読んだのか…?……宿題出したよな?。」
……実は、俺が練習してた所は、ジュリエットとの絡み中心。
全部読んでないって言ったら………殺られる。
「……美於。」
何か察したのか幸夫はただ俺を見つめた。
「はいっ!シュンシュンおーわりっ。………次。」
俺はホッと胸を撫で下ろす。ナイスタイミングだよ、あっちゃん!