愛してジュリエット!
「…よく恥ずかしくないわね。」
樹里ちゃんは、劇の合間に小声で聞いてきた。
「へ?」
「……ジュリエット役は私しかいないって言ったじゃない。」
「へへ、当たり前じゃん!俺のジュリエット役は樹里ちゃんしかいないもん」
俺は樹里ちゃんの手をとり、手の甲へと口付けた。
「…なっ、何して!」
「…しっ!今ダンスパーティーのシーンなんだから…話てるのバレたら怒られるよ」
なーんて…俺、今幸せ。
「……わかったわよ」
恥ずかしげに俺に体を預ける姿は愛しくて愛しくてしょうがなかった。
「ちょっとー!!目が回るでしょ―!?。」
ずみまぜん、調子乗りました。