愛してジュリエット!



ガラ―…


その言葉を聞いた時には、もう俺の腕はドアを開けていた。



俺ー―!!!!!

教室で見た光景は至って普通だったが、樹里ちゃんは…少し慌てていた。


「ちゃ…ちゃお〜。」


「…お〜美於か。…俺今から委員会の打ち合わせ行ってくるから、樹里ちゃんと教室番頼むわ。」


幸夫は動揺する事もなく教室を出ていった。


しーんと静まる教室に耐えられない俺は、何か話題を…と考えた




「…ああ!樹里ちゃん!ジュース…飲む?。」


「え…あ、ありがとう」



買ってきた、とろける桃ジュースを渡した。



「………あんたのは?。」



「俺?…俺はいーのっ」



大好物のとろける桃ちゃんも樹里ちゃんに飲んで貰えるなら本望だしね。
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