愛してジュリエット!


模擬店は順調に売上を伸ばしていき、午前にはすべて売り切れてしまった。



…いや美人がほぼ買ったから…なのかな?


甘いもの好きくないくせに…。




なんだかんだ俺に甘いんだよな。



愛情表現はひねくれてるけどな。



「美於…お前緊張してんの?。」


「んぁ?何が?。」


ゴン!

「いってぇ!。」


何もゲンコしなくていいだろ!!


「バカが!もうすぐ劇の入りの時間だろ?。」



忘 れ て た。


「美人さんにはもう言っておいたし…樹里ちゃん探して連れて来いよ。」


ゆ…幸夫ー!

俺は親指を突き立てニカッと笑った。


「……前歯に海苔のついた
王子は帰れ。」
< 87 / 105 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop