愛してジュリエット!
模擬店は順調に売上を伸ばしていき、午前にはすべて売り切れてしまった。
…いや美人がほぼ買ったから…なのかな?
甘いもの好きくないくせに…。
なんだかんだ俺に甘いんだよな。
愛情表現はひねくれてるけどな。
「美於…お前緊張してんの?。」
「んぁ?何が?。」
ゴン!
「いってぇ!。」
何もゲンコしなくていいだろ!!
「バカが!もうすぐ劇の入りの時間だろ?。」
忘 れ て た。
「美人さんにはもう言っておいたし…樹里ちゃん探して連れて来いよ。」
ゆ…幸夫ー!
俺は親指を突き立てニカッと笑った。
「……前歯に海苔のついた
王子は帰れ。」