華の恋
☆1章
恋に生きてます!☆華恋
「君…華恋ちゃん?」
ざわざわと騒がしい放課後の下駄箱で
帰っていく友達を見送っていた華恋は
目の前に現れた男の人を見上げた。
「?…そうですけど」
首をひねりながら答えた瞬間
じわじわと華恋よりも背の高い下駄箱に
追い詰めながら、
「やっぱり!…噂どおり可愛いね。
どう?俺と付き合わない?」
と、言いながら両手でスクバを持っていた
華恋の片手を握ってきた。
「すいません。華恋、彼氏いるので」
笑顔で答え、すぐに手を振り払った。
「そうなの?じゃあ浮気でもしちゃう?」
そう言いながら顔を近づけてきた。
「ちょっ…やめ」
「おい」
近づいてきてた顔は止まり、
華恋も男の人も声がする方を向いた。
「勝ちゃん!!」
満面の笑顔で叫んだ。
その人は華恋と男の人をじーっと見てる。
「お前が華恋ちゃんの彼氏?」
「…」
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