華の恋
うわっ…本当に来た。
俺は思わず目をつぶって寝たふり。
…って、何で俺寝たふりしてんの。
でも…ちょうど良かったかも。
このまま華恋が帰ってくれれば…。
………え……。
なぜか俺にキスをする華恋。
俺は勢いよく体を起こした。
「…あっ…起きてたの?」
起きてたのって…。
「今の…え?」
あきらかに動揺してる俺。
「勝ちゃんと同じことしてみた…。
気持ちが分かるんじゃないかって
思って…」
俺の…気持ち…。
「好き」
真剣な目な華恋。
「勝ちゃんは?」
「………」
「…みなとから聞いたの。
勝ちゃんが華恋のことずっと
好きだってこと」