華の恋


うわっ…本当に来た。



俺は思わず目をつぶって寝たふり。



…って、何で俺寝たふりしてんの。



でも…ちょうど良かったかも。



このまま華恋が帰ってくれれば…。



………え……。



なぜか俺にキスをする華恋。



俺は勢いよく体を起こした。



「…あっ…起きてたの?」



起きてたのって…。



「今の…え?」



あきらかに動揺してる俺。



「勝ちゃんと同じことしてみた…。
気持ちが分かるんじゃないかって
思って…」



俺の…気持ち…。



「好き」



真剣な目な華恋。



「勝ちゃんは?」



「………」



「…みなとから聞いたの。
勝ちゃんが華恋のことずっと
好きだってこと」



< 109 / 118 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop