華の恋
「え…」
「昨日の箱が証拠だって…。
昔からずっと華恋だけを想ってきたって」
待って…整理できない。
「華恋が付き合ってきた人と
一緒にされるのが嫌だ。
他の人と同じように好きって言われるのが
嫌だって」
待って…もうしゃべるな。
「華恋のことを何年も好きな勝ちゃんを、
キスされたから好きって言う華恋が
信じられないって…
信じたら自分が傷つくんじゃないかって
思ってるって…」
…そうだよ。
華恋は経験多いけど…俺は違う。
俺達は想いの重さが違う。
華恋にあっさり飽きられそうで怖い。
傷つきそうで怖い。
誰よりも近い存在…幼なじみって存在が
更に俺をだめにする。
華恋にここまでさせてしまう。
近すぎるから…華恋に飽きられても
俺は思い続けてしまう。
近すぎるから…そうなった時に
今の関係が壊れそうで…。
「…華恋…俺…」
「勝ちゃんはずるいよっ!!」