華の恋


軽い女なんて…別に…。



「華恋はいつも本気だもん。
どんな恋だって本気だもん!」



…本当に…俺がバカだった。



華恋は…いつもバカみたいに真剣。



純粋で…真っ直ぐに気持ちを伝えてくる。



ちっちゃい体でも…しんが強い。



その体のどこにそんなパワーが
あるんだって思うくらい強いんだ。



そうだよ…本当に俺バカだ。



華恋に飽きられる?



そうだとしても、
今の関係が崩れないことなんて
みなとと華恋を見れば分かることだ。



「好きって気持ちに…
種類なんて無いんだよ…」



我慢できずうつむいてしまった。



顔をおさえて泣き続ける。



泣かしたのは俺。



華恋をこんな風にしたのは俺。



全部俺が悪いんだ。



男のくせに…華恋を
守らなきゃいけないのに…。



結局救われるのはいつも俺。



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