華の恋


えぇぇぇぇぇ!!??



「勝ちゃん!!!」



遠くなる背中に叫んでも足を止めようと
しないその人。



「何?華恋ちゃん…彼氏じゃないの?
なら俺と…」



「ちょっとどいて下さいっっ」



せまってきた男の人を突き飛ばし、
急いで追いかけた。



「勝ちゃん!!!」



思いきり抱きついて腕をからめる。



「一緒に帰ろう♪」



その人を見上げて笑顔でそう言った。



華恋を見下ろすその人はしばらく
華恋を見つめるとゆっくり腕を離し、
またスタスタと歩きだした。



「もう!勝ちゃん!!」



負けじとその人を追いかけ、
強引に腕をからめた。










私、真山華恋(まやまかれん)。



恋に生きる花の高校1年生。



今まで数えきれないくらいの男の人と
付き合ってきた。


< 3 / 118 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop