華の恋
「どういたしまして」な顔をする。
何なの…?
勝手に怒ったり優しくしたり…。
キスされてから勝ちゃんに
振り回されてばっかりだよ…。
「やっぱ怒ってるんじゃないの?」
肉まんを片手にそう言うのは杏。
「勝があたしの誘い断るなんて
珍しいもんね。
いつもはめんどくさそうにでも
ついてきてるのに」
「それは杏ちゃんが無理やり誘うから
でしょーう?
アネゴ肌なんだから杏ちゃんわっ」
「っるさい真。カラオケ行ったら
いつもマイク離さないあんたが
嫌になったからじゃないの!?」
「なんだよっ!杏だって離さないだろ!」
「あたしは注意されれば離しますっ!
あんたは何回言っても離さないでしょ」
「その分オレ様が一番金
払ってんじゃん!」
「当たり前でしょ!
あんたが一番歌ってるんだから!」
「また始まったよ。
ってかどっちもどっちだろ」
「華恋もそー思う」