華の恋
(いつもしてるじゃん…怖い時)
そうだ…電話。
いつでもかけれるように準備しておこう。
それよりも…ストーカーが
出ないことを祈らないと…。
勝ちゃんの番号を表示したまま
携帯を閉じた。
そのまま携帯を胸の前で握り締めて
早歩き。
…大丈夫…今日は足音聞こえない。
やっぱこの前のは気のせい?
後ろにも誰もいないし…。
やっぱ気のせいか。
気が緩んで歩くスピードが落ちた。
けど、その瞬間。
コツコツ…
ぎゃああああああああ!!
やっぱ気のせいなんかじゃないっ!
一度落ちたスピードを一気にあげた。
やだっ!怖いよ!
(…今度からは…しろよ電話)
勝ちゃんの言葉が頭をよぎる。