華の恋


「ごめんなさーいっ!!」



って、逃げてった。



えぇぇぇぇ!?



…弱っ。



なんであんな人好きだったんだろう…。



華恋…男見る目無いのかな…。



「ん…」



ちょっと落ち込んだ華恋に道路に落ちた
かばんを渡してきた勝ちゃん。



「え…あっありがとう」



華恋がかばんを受け取ると
家に向かって歩き出した。



ん?…そういえば。



「ねぇ勝ちゃん!来るの早くないっ!?」



こっから家までは10分くらいあるよ?



なのに電話に出て1分くらいで
助けに来てくれた。



「なんでっ?ねぇ、なんでっ?」



歩き続ける勝ちゃんの横に並び
顔を見上げながら聞いた。



すると、足を止めた勝ちゃん。



「…杏達と遊んでた」



「え?…うん」

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