華の恋
なんでそこでまた歩き出しちゃうのっ!?
「勝ちゃんっ!!」
歩く勝ちゃんの腕を掴んだ。
「はっきり言ってよ!」
「…?」
「あのっ…」
勝ちゃんの腕を強く握りながら
うつむいた。
たぶん…たぶん…。
片手で胸を押さえる。
「華恋…」
「たぶん…ね?」
そう言って顔をあげた。
「華恋っ、勝ちゃんのこと
好きなんだと思うんだ!!」
少し目を見開いた勝ちゃん。
「だからっ!…勝ちゃんは!?」
キスされて…助けられて。
だから好きになっちゃったんだと
思うけど…。
別にきっかけなんてどうでもいいでしょ?
「勝ちゃんは?好き?」