華の恋
そう叫んで強引に腕をからめてくる。
ほら…やっぱり。
俺、片瀬勝。
高校1年。
自分でも自覚してるくらい無口。
そして、何事にも無関心でマイペース。
他人のことなんか興味無いし、
ましてや女なんて…。
だから俺のことを好きなんて言う
女なんていないと思ってた。
けど…中学生の時。
入学して、中学の生活に慣れてきた頃…
俺みたいな男に告白してくる女がいた。
それも1人じゃなく…大勢。
けど全員フってる。
大抵はフればそれで諦めるけど
例外がいる。
「勝~?」
閉じていた目を開いた。
目の前には俺の顔を覗き込む女。
俺の通う星瞬学院は小・中・高・大と
エスカレーター。