華の恋
そして…こういう女は自分から
近づいてるくせに決まって
同じセリフを言って去っていく。
「勝といてもつまんない」
せまってきても相手にしない俺。
しゃべりかけても反応しない俺。
そんな俺をつまらないと言う。
俺はつまらない男。
だから…例え女がよってくるような
外見でも…内面を見て離れてく。
つまらない男。
だけど…そんな言葉も今はどうでもいい。
むしろ、俺を変えるきっかけになった。
「きゃあっっ!!!」
…この声。
「ちょっと!どこ見てんのよっ!
ちゃんと前見て歩きなさいよ!!」
屋上で横になってた俺は
屋上の入り口を見つめる。
「なっ、何よ!そっちの方が先に
飛び出してきたんでしょっ!!」
勢いよく立ち上がり入り口に走った。
「も~う…何なのよ…」
…やっぱり…。