華の恋
華恋が他の男のもの。
俺の知らない華恋を他の男が知ったり、
俺には見せない笑顔で笑いかける。
もちろん…俺にそんなことを
強制する権利なんて無いと分かってる。
けど…我慢できなかった。
ある日、俺の部屋で無防備に寝てる
華恋に…キスをした。
自分でも驚いた。
俺にこんな嫌な感情があるんだと思うと
自分が嫌で嫌で仕方がなかった。
でも…抑えられない。
華恋が俺の部屋で寝てることは
珍しいことじゃない。
だから、その日から華恋が寝てると…
必ずキスをしてしまう癖がついた。
華恋が俺のことなんてなんとも思ってない
ことなんて分かってる。
ずるい…って自覚してる。
バレたら華恋が悲しむ。
でも…俺の性格上…華恋を俺のものに
するなんて出来やしない。
だから汚い方法で華恋に触れるしか
俺には出来なかった。
自分の気持ちを押し殺して。
だけど、俺のその気持ちはあっさり
バレた。