華の恋


華恋の幼なじみだからって
俺を訪ねてきた池本みなと。



同じクラスだけどまともに
話したことは無い。



みなとは毎日のように俺の部屋に
遊びに来ては華恋との話をしゃべりだす。



そんなある日みなとが俺の部屋で
見つけたんだ。



華恋にもらったプレゼントの山。



華恋は俺によくプレゼントをくれていて、
幼稚園の時に作ったメダルや
遠足に行った時の花。



クリスマスカードに誕生日カード。



風邪をひいた時や何気ないときに
手紙をくれ、
俺はそれを全て捨てないでしまっていた。



みなとはそれを見つけた。



「…何…これ?」



最初は驚いていたけど
すぐにふっと笑う。



「お前には勝てねぇーやっ」



そう言うとその数日後華恋をフった。



みなとはその後アネキと付き合いだし
なぜか俺の恋の相談相手になると
言い出した。



正直どうでもよかったけど、
たった1人…俺の気持ちを知る奴。



いつのまにかみなとは俺の
親友となってた。



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