華の恋
まぁ、華恋から彼氏がいなくなるなら
別に何でもいい。
けど、恋多き華恋。
みなとと別れたっていうのに
すぐに他の男を好きになる。
華恋は可愛いからモテるし
華恋も恋することに前向きだから
すぐに彼氏が出来た。
けど1ヶ月も経たないうちにフられ、
そしてすぐに彼氏が出来る。
そんなことが繰り返されていると
だんだん俺もマヒしてくる。
最終的には彼氏なんてどうでも
よくなってくるんだ。
華恋が幸せならそれでいい…。
華恋が笑顔でいてくれるならそれで。
それに、いくら彼氏が出来ても
華恋の俺に対する態度は変わらない。
彼氏が出来ても俺の部屋にきて、
俺に話をしてくれる。
それだけで十分だった。
それだけで満足だった。
けど…あの日…高校1年の秋。
学校から帰ると俺のベッドで寝てた華恋。
また…無防備に…。
かばんを床に置き華恋に近寄った。