華の恋
もしかして…泣いた?
スヤスヤ寝てる華恋の目元は少し
ぬれている。
またフられたか。
そう考えながら華恋にキスをした。
いつもより…ほんのちょっと長かった。
それがいけなかったのかもしれない。
唇に触れたまま目を開けると
俺と目が合う華恋。
少し目を見開いた俺はゆっくり
唇を離した。
「…しょ…しょう…ちゃん…?」
当然…あわててる華恋。
バレた…。
最悪だ…。
しかもこんな形でバレるなんて…。
華恋に…嫌われるかもしれない。
変態扱いされるかもしれない。
もう…俺と一緒にいてくれないかも
しれない。
自分でしていたことなのに…。
しなければ良かった。
あんなこと…しなければ良かった。