華の恋
朝起きると床に座り、
ベッドにもたれて寝ている華恋。
昨日…あのまま寝たのか。
そう言えば俺にキスの理由聞いてる時も
眠そうだった。
俺はベッドから降りると華恋の体に
毛布をかけた。
起こした方がいいのは分かるけど…。
あまりにも気持ちよさそうに寝てる
華恋…起こせないし。
華恋をそのままにして部屋から出る。
「おはよう勝ちゃん」
「…はよ、母さん」
「あら!今日はちゃんとあいさつして~。
いつもより目覚めがすっきりね?」
階段をあがってきた母さんは
俺を見るなりそう言った。
「華恋が…俺の部屋で寝てた」
「えっ!?華恋ちゃん?
勝ちゃんの部屋で寝ちゃったの?」
「…たぶん」
「それで驚いて目覚めすっきり?
あっ、ほんとだ…」
俺の部屋のドアを開けて確認する。
「起こさないでいいの?」
「…いいよ」