華の恋
「サンキュ…」
ストーカー?
華恋が…。
あいつ…元カノに変な奴でも
いたんじゃないのか?
それより…なんで
電話しなかったんだろう…。
いつもならこういう時…
電話してくるのに…。
携帯をベッドに投げ、
制服のズボンを脱いだ。
寝る時用のズボンに履き替え、
上も着替えようとネクタイをとり
シャツを脱いだ時、
「勝ちゃん…きゃあああ!」
華恋の叫び声とともに
すごい勢いで開け閉めされたドア。
ノックぐらいしろよ…。
そう思いながらもドアを開けた。
カチャッ
「華恋」
ドアにもたれてたのか重いドアを
あけるとほっぺをおさえてる華恋。
「あっ、ごめん勝ちゃ…きゃあああ!」
振り返った華恋はまた叫んだ。
「…うるさい」