華の恋
詩織さんの部屋から視線をそらし
隣の部屋を見つめる。
そして、勢いよくドアを開けた。
「勝ちゃん!!聞いてよ!!」
あれ?…いない。
勢いよく開けたドアをゆっくり閉めて
真っ先にベッドにダイブした。
勝ちゃんの匂いのする布団。
そこに顔をうずめた。
詩織さんとみなと…。
今ごろいちゃいちゃしてるんだろうな~。
みなとだけずるいっ!!
あんな外見なのに…もう詩織さんと
付き合って2年経ってる…。
それに引き換え華恋は…。
華恋だってそういう恋がしたいよぉ~!
でも…華恋に合う人がいないんだ。
いつになったら現れるのかな…
華恋の王子様…。
あれ…いつのまにか寝ちゃってた…?
起きなくちゃ…今何時だろ…?