華の恋


「あれ?…でもさぁ…勝ちゃんが
一緒にいないってことは…。
あそこの分かれ道、今日は
華恋ちゃん1人ってこと?」



え…。



「ほらっ。みなと君達と家反対でしょ?
大丈夫かなぁ~?
この前ストーカーいたって聞いたし…」



そうだった…忘れてたっ!



「みなと君達に家まで
送ってもらうよう…って、勝ちゃん!?」



俺はアネキの呼ぶ声に反応せず、
勢いよく店を出た。



忘れてた…そうだった。



あそこからは華恋1人なんだ。



ストーカー出たのに…やべぇっ!



全速力で走る。



今どこにいるんだ?



まだ店か?…でも…いつもなら
そろそろ帰る頃だ…。



この前電話しろって言ったし…。



でも…間に合わなかったら?



…っ…。



頼むっ!…何も起きないでくれ。



Plululu~♪



< 81 / 118 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop