華の恋
「なんでっ?ねぇ、なんでっ?」
俺の横に並び顔を見上げてくる。
正直…華恋に見上げられるのに
いまだに慣れない俺は足を止めて
華恋から顔をそらした。
「…杏達と遊んでた」
「え?…うん」
「帰り道1人になるの思い出して
迎えに行こうと思ってて…
この道歩いてたら電話かかってきた」
まぁ…アネキに教えてもらったけど…。
「ってか…迎えに来てくれたの?」
「ストーカー…怖がってたから」
「心配してくれてたんだね!」
嬉しそうに言う華恋。
見上げられて…そんなに笑われると…。
どうしていいか分からない。
「…見る目…無いね」
あせってこんなことしか言えなかった。
「は?」
「男の見る目」
「っていうか!やっぱり勝ちゃん
華恋のこと好きでしょ!?」