華の恋
あれ?…何か…唇に…。
華恋…キス…されてる…。
でも…目の前にいるのは…勝ちゃん…?
ぼやけてた視界がはっきりした頃。
完全に目を覚ました華恋の目の前には
華恋にキスしてる勝ちゃん。
え…えっ…えっっ???
どういうことぉ!!??
何が起きてるか分からず
そのまま固まっていた。
すると目を閉じていた勝ちゃんが
ゆっくり目を開き固まってる
華恋と目が合った。
その瞬間少しびっくりしたように
目を見開いた勝ちゃんはゆっくり
唇を離した。
「…しょ…しょう…ちゃん…?」
坊主ではないけど今時の男の子ほど
伸びていない短髪の髪の毛。
ちょっぴり日焼けした肌に整った顔は
周りから見ればイケメン。
いつも眠そうで何事にも無関心。
基本無口で必要最低限のことしか
口にしない。
そして驚くぐらい冷静で
何があっても顔に出ないタイプ。
今だって…仮にも寝てる華恋に
キス…してたんだよね?