一秒だけでも・・・
「夕向!!!どうした!!!」
とお兄ちゃんが飛んできた。
『おおおお兄ちゃん!!!
クマのぬいぐるみが喋った!!!
動いた!!!』
「はぁ?」
『喋って動いたの!!!』
お兄ちゃんは私の額に手をあてる。
「熱はないみたいだな・・・」
『違う!!!これ見て!!!』
私はお兄ちゃんにクマのぬいぐるみを渡す。
クマのぬいぐるみはピタッと動かない。
『あれ?動かな・・・い?』
「夕向・・少し休みなさい。
きっと疲れてるんだよ。」
お兄ちゃんは私の頭を撫でて部屋をでていった。