一秒だけでも・・・
『ただいま・・・』
ドドドっ
「夕向ぁ~!!!!」
と私に抱きついてくるお兄ちゃん
『うぅ~苦しい~』
「遅いから心配したんだぞ!」
『いつもと同じじゃん!!!!』
「同じじゃないぞ!!!」
と時計を指す。
『いつもと1分しか遅くないじゃん!!!』
「馬鹿!!!1分だって油断しちゃ駄目なんだ!
その1分があぶないんだぞ!」
『はいはい・・・』
と私はリビングに向かう
「俺の可愛い夕向がどこかの奴に狙われ・・・って聞いてるのか!!!!」