+゚☆月夜の舞姫☆゚+【短】
「あたし……あなたにずっと秘密にしていた事があるの……」


リリーは、涙を堪えながら言いました。


「何の事だ……?」


事情を知らないアレンは、リリーの言葉を聞いても何の事だかわかりません。


リリーはゆっくりと深呼吸をした後、口を開きました。


「あたしは……舞姫……。この国の姫なの……。黙っていて、ごめんなさい……」


「リリーが……舞姫……?」


アレンは困惑しながら、目の前にいるリリーを見つめました。


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