+゚☆月夜の舞姫☆゚+【短】
踊り終わったリリーは、アレンと一緒に草原に寝転んでいました。


リリーは涙が零れ落ちないように、空に浮かぶ蜂蜜色の月を静かに見つめていました。


「リリー……」


「なぁに?」


リリーが笑みを浮かべながら訊くと、アレンも優しい笑顔で口を開きました。


「綺麗だった……。今までで一番綺麗だったよ……」


「本当……?」


リリーが嬉しそうに微笑むと、アレンはクスッと笑いながら頷きました。


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