Winter bell
晴稀はあたしの手を引いて、ゆっくりとベッドに促した。


ドキドキする。


心臓の音が、部屋中に響いているんじゃないかって思う。


「俺、もう止まらへんで……」


真剣な眼差しの晴稀は、頬を少しだけ赤らめて言った。


「うん……。イイよ……」


晴稀と一つになりたい……


ただ、それだけ…。


「後悔、すんなよ……?」


「せぇへんよ……。絶対に……」


あたしは、不安そうな晴稀に笑顔を見せた。


彼は微笑むと、あたしの唇にチュッとキスを落とした。


そして、続けて深いキスをした。


「……っ、んっ……!」


いつもよりも激しいキスが、あたしの心と体を刺激していった。


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