Winter bell
たった今感じた疑問を確認する為に急いで玄関に向かい、ドアの覗き穴からそっと外を見た。


「晴稀……」


そこに映った姿を見て、反射的にドアを開けた。


「おわっ!!ビックリした……」


勢い余って開けたドアが、危うく晴稀にぶつかる所だった。


「こんなとこで何してるん?」


嬉しさと不安に挟まれてどうすればいいのかわからなくて、つい拗ねた表情を見せてしまう。


「羅夢に会いに来てん!でも中に入れてくれへんかもしれんから、外におってん……」


晴稀は困惑したような笑みの中に、少しだけ不安を覗かせた。


「外寒いやろ……?入って……」


あたしは複雑な気持ちのまま、彼を部屋の中に入れた。


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