Winter bell
5、


4、


3、


2、


1…





「お疲れ様でしたぁ!」


笑顔で声のトーンを上げて、バッグを持った。


同僚からの冷たい視線を背中に受けながら、いつも通り会社を出る。


同僚なんて気にしない。


たかが派遣で、残業なんてありえへんもん!


そして、ここからのあたしは、愛しいあいつだけのもの。


携帯で時間を確認して、電車に乗り込んだ。


週末の電車は特に嫌い。


いつもに増して満員の車内は、気分が悪くなるから…。


扉の近くで、押し潰されないように必死に耐えていた。


後、一駅……


もうすぐあいつに会える……


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