Winter bell
「やだぁ〜っ♪意外〜!堀川先輩って、すっごく飲めるんですね〜!」


あたし達は結局、山本さんのペースに巻き込まれてしまって…


晴稀の隣には山本さんが、あたしの隣には彼女の友達が座っている。


ほぼ強制的に一緒に飲み始めてから、既に30分…。


あたしの怒りは、とっくにピークを越えていた。


キャッキャッと笑いながら晴稀の腕や肩に触れる山本さんに、苛立つばかり。


晴稀も晴稀だ…。


不器用なのはわかるけど、もうちょっと上手く躱してよ!


心の中で晴稀に八つ当たりをしながら、引き攣った笑顔で口を開いた。


「山本さん!もうそろそろ帰ってもイイかな?」


怒りを堪えながら訊くと、山本さんがニッコリと微笑んだ。


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