Winter bell
「ごめんな……」
「別に……」
晴稀の口から聞きたい言葉じゃない。
だから、罪悪感を感じて謝る彼の事が、少しだけ恨めしく思えた。
「今日は、羅夢に喜んで貰おうと思って誘ったんやけど……。嫌な思いさせたな……」
「そんな事ないけど……」
晴稀のせいじゃないやん……
あたしは泣きそうになりながら、晴稀の手を握ったけど…
冷たい彼の手が、余計にあたしの涙を外へと誘(イザナ)う。
「羅夢が行きたいって言ってたレストランやけど……。イヴに予約したから!」
「え……?」
晴稀の言葉に、目を見開きながら顔を上げた。
照れ臭そうに微笑んだ彼は、繋いでいる手をギュッと握り直した。
「別に……」
晴稀の口から聞きたい言葉じゃない。
だから、罪悪感を感じて謝る彼の事が、少しだけ恨めしく思えた。
「今日は、羅夢に喜んで貰おうと思って誘ったんやけど……。嫌な思いさせたな……」
「そんな事ないけど……」
晴稀のせいじゃないやん……
あたしは泣きそうになりながら、晴稀の手を握ったけど…
冷たい彼の手が、余計にあたしの涙を外へと誘(イザナ)う。
「羅夢が行きたいって言ってたレストランやけど……。イヴに予約したから!」
「え……?」
晴稀の言葉に、目を見開きながら顔を上げた。
照れ臭そうに微笑んだ彼は、繋いでいる手をギュッと握り直した。