Winter bell
お風呂から上がっても、晴稀はまだ仕事をしていた。


気になって起きているあたしに、彼は先に寝るように告げた。


「でも……」


「心配すんな!俺も仕事終わったら、ちゃんと寝るから!」


「それまで、あたしも起きとく……。晴稀と一緒に寝たいもん……」


「羅夢は甘えん坊やな……」


晴稀は困ったように笑うと、あたしをベッドに寝かせて手を握った。


そして、彼はあたしの唇にチュッとキスをすると、優しく頭を撫で始めた。


それがすごく心地好くて、あたしを夢の中へと誘(イザナ)う。


まだ眠りたくなくて、必死に睡魔と戦っていたけど…


いつも以上にアルコールが入っていたせいで、すぐに夢の中へと吸い込まれてしまった。


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