Winter bell
「晴稀♪」


駅前で待っていたあたしの彼氏、堀川晴稀(ホリカワハルキ)の元に駆け寄った。


「お疲れ!」


「お迎え、ありがと♪」


晴稀の腕に自分の腕を絡めて、彼を見上げる。


「うん」


頷きながら笑顔を見せる晴稀を見て、あたしからも自然と笑みが零れる。


あたし達は、彼の家に向かってゆっくりと歩き出した。


仕事帰りの晴稀は、スーツ姿。


黒髪で爽やかな感じの彼は、スーツがよく似合う。


一流企業で働く晴稀は、しっかり者で仕事も出来る。


彼はあたしとは違って、所謂(イワユル)真面目系の男。


こんなあたし達が一緒に歩いてたら、周りからはどう見えるんかな……?


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