Winter bell
出会ったばかりの頃と、それから晴稀から告白された時の事。
ときめきと幸せで溢れていた過去を、鮮明に思い出して…
意図せずに不満を抱えた今と比べてしまって、虚しさが込み上げて来た。
「晴稀のアホ……」
晴稀自身に不満は無い。
いつだって優しくて、あたしの事を大切にしてくれて…
そんな晴稀の事が大好き。
だけど…
晴稀のその優しさが自分(アタシ)以外の人に向けられている事が、結局は山本さんみたいな子に纏わり付かれる理由になっている気がして、何だか彼の態度にも不満が芽生えてしまいそうだった。
「アホ……」
心の中で燻(クスブ)る不満のせいで込み上げて来る苛立ちを、どうしても消化出来そうに無かった。
ときめきと幸せで溢れていた過去を、鮮明に思い出して…
意図せずに不満を抱えた今と比べてしまって、虚しさが込み上げて来た。
「晴稀のアホ……」
晴稀自身に不満は無い。
いつだって優しくて、あたしの事を大切にしてくれて…
そんな晴稀の事が大好き。
だけど…
晴稀のその優しさが自分(アタシ)以外の人に向けられている事が、結局は山本さんみたいな子に纏わり付かれる理由になっている気がして、何だか彼の態度にも不満が芽生えてしまいそうだった。
「アホ……」
心の中で燻(クスブ)る不満のせいで込み上げて来る苛立ちを、どうしても消化出来そうに無かった。