Winter bell
あたし達は高校時代の同級生で、三年の時だけ同じクラスだった。


その時は特に仲良くも無く、ただのクラスメイトとして接していた。


そして最近、たまたま街で再会したあたし達は、何度か会っているうちに意気投合して付き合い始めた。


「もうすぐ付き合って3ヶ月やん!お祝いしよ♪」


笑顔で晴稀を見ると、彼も瞳を細めて笑った。


「そうやな!どっか行けたらええな♪」


「『ええな』じゃないやん!何か計画立ててよ!」


あたしが拗ねると、晴稀は困ったように笑った。


「年末年始は、仕事忙しいねん……」


「わかってるけど……」


それでも一緒にいたいと思うのは、ワガママなんかな……


< 8 / 129 >

この作品をシェア

pagetop