Virgin Snow
クリスマスまで、後1週間。
クリスマスカラーに彩られた街はキラキラと輝きを放ち、道行く人々の足取りはどこか浮かれているようにも見える。
たった一人…
あたし、羽山樹里(ハヤマジュリ)を除いては…。
「嘘……。嵐(ラン)……」
道路の向こう側にいる男の子を見て、あたしの全身から力が抜けていった。
そこにいるのは、間違いなく嵐。
彼の名前は、佐久間嵐(サクマラン)。
あたしの彼氏のハズだった。
たった、10秒前までは…。
今この10秒間に起こった出来事は、あたしの心をグサリと突き刺した――。
クリスマスカラーに彩られた街はキラキラと輝きを放ち、道行く人々の足取りはどこか浮かれているようにも見える。
たった一人…
あたし、羽山樹里(ハヤマジュリ)を除いては…。
「嘘……。嵐(ラン)……」
道路の向こう側にいる男の子を見て、あたしの全身から力が抜けていった。
そこにいるのは、間違いなく嵐。
彼の名前は、佐久間嵐(サクマラン)。
あたしの彼氏のハズだった。
たった、10秒前までは…。
今この10秒間に起こった出来事は、あたしの心をグサリと突き刺した――。