Night Large Snake

…そりゃ、私も言ったけど。

想像もしていたけれど。

やっぱり心に突き刺さる痛みがあった。

最初に会った時、海もこういう痛みを味わったのだろうか?

「……そうだね。」

でも、海は私の「関係ない」に勝る威圧感を持っていた。

私には無いもの。

だから、人の心に勝手に足を踏み入れて土足で詮索を入れてはいけない。

「…でも、お前が長袖脱ぐっつーなら、教える。」

なんとも、不機嫌そうな声で俺様の発言が聞こえた。

「は?」

「長袖脱げ。見てるこっちが暑苦しい。」

「部屋戻ればいいじゃん。」

「うるさい。」

強引すぎる言葉と共に肩に手が触れた。




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