Night Large Snake
怖いんだけど。
すごく怖いのだけど。
「…えっと…。」
こんな状況で、へらへらと笑ってしまうしかない自分が恨めしい。
「お前は?」
尋ねられた。
…困る。
私は、愛情がよく分からない。
この海に対する気持ちをなんて言うのかも。
「…私、好きとかよくわかんないけど…。
泣いてる時、海が傍にいると安心するから、だから。
傍にいたい、って思う…から…傍に居ても良い?」
…私、何なんだ!?
この海様様が告白をしてくれて、よくある少女漫画の場面みたいなのに。
私は何故ダラダラと長い台詞を言ってるのだろうか?
正直、冷や汗をかいた。