Night Large Snake
Before summer.

終業式が終わった。

明日から夏休みのせいか元々なのか、体育館は静かにはならなかった。

どこかでは笑い声。

どこかでは喧嘩。

どこかではそれを冷やかす歓声。

海や九条さんや京ではないと思うけど…強く否定は出来ない。

クラス毎に集まってるはずが、グチャグチャになってる。

私は殆どクラスから孤立化していたから、ただぼーっと突っ立っていた。

遥か向こうに聞こえる校長先生の声が、たくさんの騒音や雑音によって意味のないものとされる。

そんな様子に呆れながら私は腕時計を見ていた。

今日は午前中で授業が終わりだから…家に帰って昼御飯を…、あ。




< 148 / 525 >

この作品をシェア

pagetop